仲程長治:琉球写真家

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2016年11月26日土曜日

寅さん Dr.ヘリ に乗る!


先日思いも掛けずDr.ヘリなんぞに乗ることとなりました。(笑)
それから一ヶ月・・・多くの皆様にご心配を掛け&応援のメッセージを頂きまして、この度なんとか目出度く退院の運びとなりました。
まだまだリハビリ中にて皆様とお会いする機会は少々先かとは思いますが、今後幾十人もの方々とお会いした際にこの間の経緯を幾十回も話すのが煩わしく(笑)・時間が経つと正確さもいい加減になるかと思い此処に記しておきます。

無論、意識不明・混濁・錯乱中の部分も含め本人が書くのですから十二分に演出・脚色がなされていることを考慮の上拝読頂ければ幸いです!(笑)


(1)始まり・・・
10月21日(金)新宿駅8時発の「スーパーあずさ5号」にて長野県茅野駅へ・・・
駅レンタカーを借りて叔父の49日法要の為、原村の深叢寺さんへ急ぎます。
定刻、私の到着を待って本堂にて法要が始まりました。
小一時間の読経合唱・法話を頂いた後に会食場に移動し精進落としを・・・お寿司やお刺身・天麩羅等を頂きながら故人との思い出話に花が咲きました。

時間は12時半過ぎだったか突然左の背中を大きなハンマーで叩かれたような強烈な痛みに襲われました。
「普通じゃない!」直ぐにそう感じましたが大切な会食の最中「ちょっとトイレへ。」と伝え席を離れ和尚さんを探し119番への電話を依頼し小部屋に倒れ込みました。
意識はまだ有りますが体は動きません、痛みは背中から右の股関節へと移ります。
多分10分程度(?)で村内の救急車が到着、看護師さんやら出席者の方から上着を脱がされ次々と声を掛けられます。
「何処が痛いですか?・お名前は?・生年月日は?・此処が何処か判りますか?・・・」和尚さんや出席者の皆さんの手をも借りて救急車へ・・・
そうだ、今日はレンタカーで来てるんだ、顔見知りの親戚に「すみません、車を駅レンタカーに返してくださいませんか!?」・また、相方の携帯に「倒れた!・救急車で運ばれて居る、確認次第折り返し電話を掛けて下さい!」と大声を出した記憶があります・・・

救急車の中でも色々と問いかけをされます「年齢は?・ご職業は?・奥様は今何処に?・・・」そんな質問の向こう側で運転手の方が無線でやり取りをしています。
「諏訪中央ですね?、了解です!」・・・
諏訪中央病院はあの「頑張らない!」で一躍有名になった鎌田 實医師で有名、実の父も母も幾年にも渡ってお世話になった病院で勝手知ったる病院です。)

と、突然「信大ですか!?・屋上からヘリですね!」と運転手さんの声が!?
ヘリ!?ってDr.ヘリの事!・・・何故かちょっと嬉しい!?(笑)
「ヘリで信大に向かいますよ!・良いですね!?・Dr.ヘリですよ!・良いですね!」と今度は耳元で看護師さんが何度も叫びます!
(???まさか料金の確認じゃないよな!?・・・え〜ぃ、どうでも良いや!w)

諏訪中央病院へは10分程で到着、直ぐにストレッチャーごと屋上から既に待機していたDr.ヘリに搭乗・・・
パイロット(他副操縦士?)と看護師2名・私と肉親(今回は従姉妹)の6名であと言う間に飛び立ちました!

吐瀉物が気管に詰まるのを防ぐためか半身に横たえられ背中をさすられながら常に問いかけをして来ます。
小さな窓からは青空しか見えません・シャッターチャンスなんだけどな〜。(笑)
茅野から松本まで、これも10分程度?で到着!ヘリコプターから降ろされます。
ストレッチャーの音に紛れて「着きましたよ!判りますか!?」・・・段々と意識が遠のいて行きましたz z z z z z z。

この日透析中の相方へはなんとか2時過ぎに連絡が付き夜8時頃には信大の集中治療室前に到着したようです。(無論、当方は既に緊急手術中です!)

実はこの間の記憶が曖昧なのです!
後々の請求書や相方が見聞きした話を重ね合わせると一度は「諏訪中央病院」で診察を受けた後に「信州大学病院」にDr.ヘリにて搬送されたのかも?


(2)錯乱
ここから先の話は手術後の混乱の中麻酔による(?)錯乱の世界に陥ります。
目撃した(と信じてる)・記憶に多くの矛盾や事実と異なる部分がありますが一応記しておきます。

目覚めたのは・・・何時なのか判りません。(無論、体はピクリとも動きません。)
ただ普通の病室とは異なりやたらと薄暗いのです。(夜中だったのかな?)
特にカーテンなどでの仕切りも無く私と同様にベッドに横たわった患者さんが10数名(?)ずらりと並んでいます。
時折様子を見に来る看護師さんの顔を見て驚きます。
ナースキャップは無く・今風に黒髪だけじゃなく白や茶のメッシュを入れたショートやボブヘヤースタイル、中にはメガネの方も居ます。
無論、全員マスクをしてますがその顔色が皆ネズミ色なのです!

此処は既に遺体安置室・・・集中治療室(ICU)とは思えないのです!?
「やばい!・・・俺死んだのかも!?・死んだんだ!」また、錯乱の中眠りに落ちます。

次に目覚めた(?)ら室内は幾らか明るいのです。
・・・と、左に相方の顔が慌てて手を差し伸ばしたのですが、その顔も同じくネズミ色!
会話が出来ません、「やっぱり死んだんだ!」と100%確信しました。
きっと此処はあの世とやらの中継所、本人が「判りました、もう結構です。」と言えば速やかにそちらの世界へ導いてくれるんだ。(事実、2・3名の方が悲しげなご家族と共に部屋を去り新たな方が入室して来られてます。)
「ひょっとして既においらの葬儀も終わってるのかな?」なんて考えながらz z z z z z

どれ程の時間が経ったのか、突然胸の前でロックしてる両の手を左右から引き剥がそうとする強烈な力が・・・
左手には看護女子さんが右手から看護師さんの力が加わります。
「やばい!・この手を振りほどき固定されたら何か怪しい薬を打たれてそのまま”本物の”あの世とやらへ連行されてしまう!」(錯乱中です。)

看護女子さんは固定用のバンドを左手首に掛け・看護師さんは右腕を引っ張りながら固く握られた両の拳を剥がそうとします。
「そんなに抵抗すると指が折れるよ。・ほらポキポキ鳴ってる!」・・・そんな声を聞きながら必死に抵抗します。
「火曜日には相方が再び来てくれます、自分が死んでいるのは認めるけれど自分の口から相方にちゃんと詫びたいのです。どうか・どうかそれまでは此処に置いて下さい!(錯乱中)」と叫び右側の看護師さんの胸を思い切り蹴りました!

結婚当初から相方の最大・唯一の望みは「貴方より1秒でも先に死ぬ事!・一人で生き残るのは嫌!」と言い続けて来た相方へはどうしても約束を守れず死んでしまった今、ちゃんとこの口で詫びたかったのです。(錯乱中)
これは後日の写真ですがその際の左腕の内出血が見事に残っています。
・・・右足で蹴った事実を確かめる機会は得ませんでした。(汗)

幾度目か目覚めると、時には部屋が明るく看護師や先生の肌が普通の肌色に見えます。
相方が横に居るそんな時に「俺って死んだんだよね?」って問いに「ちゃんと生きてるよ、ほら私だって此処にいるじゃん!」と相方が答えます。
<・・・いや嘘だ!・オイラは既に死んでいる!>
そうだ今だ、相方の手を握り「ごめん、約束守れなかった。先に行っちゃうけれど許してください。後は貴女の想い通りに生きて良いからね!」と叫びました。
<・・・やっと伝えられました!>
振り返って「先生 、自分が死んでるのは判ってます、だからおいらが何時・どう死んだかはちゃんと伝えて下さい。そんな事で取り乱すような女じゃないですから正しく伝えて下さい!」と大声を出しました。

<・・・もう良い、これ以上我が儘を言って相方や病院関係者に迷惑を掛ける訳にはいかないからもう抵抗はせずにz z z z z z z(錯乱中)>

逆算すると21日の緊急手術を経て集中治療室( ICU)には3・4日居たのでしょうか?
<自分的には100%死んだと信じ此処は遺体安置所と思っています。>

「明日此処(ICU)出て一般病棟に移りますよ。」そう伝えられても「いよいよか・・・もっともっと一杯やりたい事も有ったけど結構自由に生きてきたからな〜、相方には申し訳ないけれど少し先に行かせて貰おうか。」と納得しました。

「明日来る奥さんに何か連絡することは有りますか?」看護師さんから突然のお言葉?
<・・・え〜死んでないのか? ここは一か八か掛けてみよう!(生存確信率20%)>
「すみません、iPad mini を持参するように伝えて下さい。」
・・・もしも死んじゃっていたらそんな連絡が届く訳が無いと考えました。


(3)生きてるのか?
翌日一般病棟に移動!・今度はやたらと明るくカーテンで仕切られています。
朝一の巡回に来たDr.が「よかったね〜!生きて戻って来たね!・今の所特に障害は出てない様だし本当に良かったね!」と・・・
<生きてる???今の処は生きてる!?(生存確信率50%)>
首を伸ばせば Dr.ヘリが飛んで来ました。(動画は後日ベッドから撮影。)
<やっぱり生きてるかも!?(生存確信率70%)>

午後になって相方が iPad mini を手に病院へ・・・
機内モードにセットしてメールやLINEをチェック・・・「どうやら本当に生きてるみたいだ!」そう呟いたオイラに相方が笑ってました。(生存確信率100%)

・・・で、先生オイラ一体どうして此処に居るんですかね?
「まだ説明聞いてないの?」・・・「はい、誰からも伺っていませんが?w」


(4)術後2週間、今更の病名説明(笑)
病名は「大動脈解離」です!(3層構造の血管の内側が裂けて血液がその隙間に流れ込む病です。なかなか心臓病の中でも一級品のようです!w)
この病を発すると各々臓器に血液が流れなくなり臓器障害(心筋梗塞・脳梗塞・腎不全・腸管壊死・手足への血流障害・・・etc.)を引き起こす可能性があるとか・・・

自分の場合は弓部大動脈置換と言う心臓から極近くの場所から足の付け根近くまで裂けてるためにその影響が脳・言語・視力聴力・味覚嗅覚・四肢等あらゆる場所に影響が出る可能性も有り30cm程度の人工血管を両股関節部分も含め3本交換(差し込んだ)だとか。

お見せする程のものではないのでUPはしませんが喉元からお臍に向かって約30cm・両股関節部分に15cm・右上腕内側に10cmの切開跡が残りました。(その他6・7カ所に手術の際にチューブを差し込んだ傷跡有り)
その為か以前にも増してかすれ声が進んだのと咳き込む事が多いです。(徐々に戻るそうですが?)

「機能障害に関しても今の段階では特に認められないので後はゆっくりとリハビリに励んでください。塩分摂取に注意を払い(血圧のチェック)・体重の増加(体重は6Kg減)・に注意を。」とのお達しです。

入院なんか慣れては居ないおいら・・・時間の潰し方が解りません!(笑)
術後2週間を過ぎると体からチューブが次々と外れ3週間前には点滴も無くなりました。
午前と午後のリハビリ(と言っても最初は廊下を歩くだけ・・・)へ・・・
透析のある月・金を除き毎日新宿から「あずさ」で通ってくれる相方にも励まされ自転車漕ぎ・バランスボール・階段登り・・・

「もう治療は投薬とリハビリだけだから今週末には退院しましょうか。奥さんも毎日頑張っていらっしゃるからね。」って事で担ぎ込まれて丁度一月後(11月20日)に強制(?)退院しました。

帰宅後はリハビリとランチを兼ねて毎日自宅周辺を1時間程徘徊中です。
人工血管を埋め込む際に胸骨を割りましたので再生するまで「約3〜6ヶ月間はコンビニでのお買い物程度以上の物を持たないように。」と言われました。(24時間胸部コルセット装着中)
今後は行きつけ病院(東京女子医大)にて新たに診断を受け完治を目指します。
何れにしても完全復活は来春暖かくなった頃からですね。(笑)


(5)終わりに・・・
長文に渡るブログをご拝読頂き感謝申し上げます。
こんな話をUPしたのは今回の騒動で実に多くの方々からご心配やお問い合わせ・激励を頂きました。
その一人一人の方に正しく伝えたかったのと次回お目文字が叶った際にまた同じ話は無しにして次の楽しい話をしたいと思ったからです。

これにて今回の騒動顛末記は終了です!
(まぁ、闘病中やリハビリ中の面白い話なんかはこそっとUPしますけどね。w)

お陰様にて寅さんは只今日々復活中です!
そしたらまた以前と同様に遊んで下さいね。
ご心配を頂いた皆様には改めて心より感謝申し上げます!)  了

2 件のコメント:

くるくる さんのコメント...

まだまだ死なせませんよ!!
もっと頑張ってもらわないとね (・ω・)ノ (爆)

寅さん さんのコメント...

くるくるさん
何を頑張りましょうか?
まぁ、そこそこでお願いをいたしますね。(笑)